オフィスの整理整頓のコツ
日本のオフィスの汚さ、整理整頓の無さをヨーロッパに住んでいる時に痛感したものである。常識のウソというか、通念の誤りの一つに、日本人はきちんとしていて清潔好きで几帳面で整理整頓好きのように思っている人が多いが、実体はまるで逆のように思われる。ヨーロッパのオフィスに入るとまず日本のオフィスに比べてすっきりと整理整頓されて無駄がない。
どうしてだろうかと見渡してみると、たとえば旅行代理店であれば客の必要とするパンフレットは日本と変わらず不足なく並べてある。どうしてきれいなのか、整理整頓されているのか分からぬままにテーブルやカウンターで話を始めると、いざ契約というときに、テーブル上にペンを探したりするがそれがない。見ていた店員がペンも持たんのかという顔で(露骨にそんな表情をするわけではないが)自分のペンを差し出すのである。
そうなのだ、日本のオフィスに比べてこの差が随所に出るのである。ボールペンが日本のオフィスだと勉強のできないアホ餓鬼のペン立てのように20~30本不必要にささっているのだ。万事これでは整理整頓などできようはずがない。整理整頓とは不要のものを片付けていくのがその第一歩だからだ。日本のオフィスの机の上とヨーロッパのそれとを写真に撮ってその整理整頓ぶりを見比べてみることだ。一目瞭然、ヨーロッパのオフィスの机上は日本のオフィスのに比べて物が雑然と乗っていない。
日本のオフィスの机上にはゴミのように何から何まで乗っかり、どのスペースで仕事をするのだろうという物置状態となっている。ヨーロッパ在住のあるとき、日本での地震のニュースが流れた。画面に映っていたのは新聞社のオフィス内であったが、普段見慣れているヨーロッパのオフィスのあまりの整理整頓の違いに愕然とさせられた。日本の住宅がウサギ小屋なら日本のオフィスはブタ小屋のように汚かったのだ。
私は整理整頓ができる人とできない人の差異にプライドの有無もあるように思う。整理整頓されておらぬ机を人にさらして平気であるというのは、自分のだらしない面を人に見られても何とも感じないという無神経さによるのであり、それが人間にプライドがないということなのだ。